第31回日本緩和医療学会学術大会
大会長 余谷 暢之
(国立成育医療研究センター総合診療部緩和ケア科)
第31回日本緩和医療学会学術大会
大会長 余谷 暢之
(国立成育医療研究センター総合診療部緩和ケア科)
このたび、第31回日本緩和医療学会学術大会を、2026年6月19日(金)から20日(土)にかけて、福岡国際会議場、マリンメッセ福岡A館/B館にて開催する運びとなりました。
1996年の創設以来、日本緩和医療学会は医師、看護師、薬剤師、心理職、医療ソーシャルワーカー、リハビリテーション専門職など多岐にわたる専門職で構成され、現在12,000名を超える会員を擁する学術団体へと発展してまいりました。このような歴史ある学会の大会長を拝命し、大変光栄に存じます。
本大会のテーマは「こえをきき、ともにつくる」です。緩和ケアを一部の人に限定された特別な医療ではなく、すべての人にとって身近な「ユニバーサルなケア」として、社会全体で育み、必要なケアを共に考えていくきっかけとなることを目指します。
今日の社会において、緩和ケアの必要性はますます高まっています。がん医療はもちろんのこと、認知症、腎不全、パーキンソン病、ALS、特発性間質性肺炎、COPDといった非がん疾患、さらには小児や高齢者、そして「孤独と孤立」という現代社会が抱える根深い課題に至るまで、その重要性は多岐にわたります。医療の進歩により、病と向き合いながら生活する方々が増えるなか、患者さん自身の「こえ」に真摯に耳を傾け、その課題を医療の側面だけでなく、社会全体で共に考え、解決していくことが急務です。
そこで本大会では、高い学術性を保ちつつ、これまでの緩和ケアの枠を超えた議論を深めます。特に、これまで取り上げられる機会が少なかった社会との協働に焦点を当て、活発な議論の場を設ける予定です。また、学会員だけでなく、お子さんや市民の方々も参加できるようなイベントを多数企画し、年齢や立場を超えて緩和ケアについて考える機会を提供します。お子さん連れやご家族でも安心して参加できるよう、環境整備にも配慮いたします。
組織委員会一同、大会を成功させるべく総力を挙げて準備を進めております。福岡の地で皆様にお目にかかれることを心より楽しみにしております。